夜明けを待って
「…何がそんなにアカン訳??」


鬼のような形相で、お母さんはあたしを睨んでた。


「水商売やる事だけでも周りに話せんくらい恥ずかしいのに、それを本職にするなんかとんでもないわ!!」


…ほら、また自分の都合かい。


いつもの事だ、この人は。


あたしの気持ちは分からない。


自分が誇れる娘である事だけが、この人の全てなんやから…
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