夜明けを待って
「迷惑はかけん。やからほっといて。」


一言吐き捨てて、部屋へ入る。


朱里はやっぱり、可愛い顔で眠ってた。


この顔を見ると、自分の馬鹿さに気が付く。


昼の仕事を全うしてたら、こんな思いはさせずに済む。


水商売など上がってしまえば、誰からも文句は言われないのに。
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