夜明けを待って
夢の中のあいつは、昔のままのあいつ。


知り合って、仲良くなって、毎月って言っていい程に大阪へ通っては会いに行った。


あの日の二十歳の優輝のまま。


一番居心地の良かった頃の優輝のまま。


あの憎めない笑顔で、あいつはあたしの名前を呼ぶ。


そしてあたしは目が覚めて全て夢だった事を実感するんだ。
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