夜明けを待って
こんな田舎の歓楽街でも、あたし達は力の限りに“女”を輝かせる。
あいつがいる場所で、あいつは“男”として輝かせているのかな…
そんな事を思ったら、切なさがあたしの膝を砕いた。
朱里を見返りもしないで、あたしはここにいるのに。
何で、あたしには何も無いのか。
息が詰まって、目の前が暗くなる。
「優輝」
小さく呟いた。
あいつがいる場所で、あいつは“男”として輝かせているのかな…
そんな事を思ったら、切なさがあたしの膝を砕いた。
朱里を見返りもしないで、あたしはここにいるのに。
何で、あたしには何も無いのか。
息が詰まって、目の前が暗くなる。
「優輝」
小さく呟いた。