夜明けを待って
「須藤さん、目が覚めましたか。」
今度は右側から声がした。
『医局長 半田』と名札をつけた、五十代くらいの男性が優しい笑みを浮かべて立っている。
「気分はどうですか」
「普通の寝起きみたいや」
ガラガラに擦れているものの、何とか声が出る。
「良かった。いくつか質問をさせていただきたいんですがね…後のがよろしいでしょうか」
半田がベッドの下から丸椅子を出してきて、横に座った。
「いや、別に今でいい」
そう答えると、半田はゆっくり頷いて、お母さんと朱里を病室の外に出るように促した。
今度は右側から声がした。
『医局長 半田』と名札をつけた、五十代くらいの男性が優しい笑みを浮かべて立っている。
「気分はどうですか」
「普通の寝起きみたいや」
ガラガラに擦れているものの、何とか声が出る。
「良かった。いくつか質問をさせていただきたいんですがね…後のがよろしいでしょうか」
半田がベッドの下から丸椅子を出してきて、横に座った。
「いや、別に今でいい」
そう答えると、半田はゆっくり頷いて、お母さんと朱里を病室の外に出るように促した。