夜明けを待って

宣告

「ってか検査の結果、いつ出るのけ??」

「当の本人が聞きたいわ」


いつもの“ああ言われればこう返します会話”をしている相手は、達也。


入院したあの日から、一週間が過ぎた。


「何がだいたい3日じゃて話。」


あたし達が今いるのは喫煙室。


病棟から階段を降りて少し歩けば、すぐある。


「店が開かないから、僕飲む所が無いんですけど」

「分かった、店の鍵渡すから今日から達也が代理で店やってぇや」


大爆笑が喫煙室に響くほど、あたしの気持ちは安定していた。
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