夜明けを待って
長い付き合いの“男の友達”だからこそ作れる空気に、あたしは酔い痴れた。


女友達って存在は、あたしには合わない。


どんなに仲が良くても、女友達には気を遣う。


だから男友達ばかりだ。


昔は女友達もいた。


毎日毎日顔を合わせては笑い合って、楽しかったけれど。


いつの間にかそれも過去になってしまった。


「さあ病室戻ろ。」


二人で煙草を消して立ち上がる。
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