境界
【第10章】修羅場の序章
平田クリニックで診察を受けたことで、
僕の知らないところで幸子が苦しんでたことを知った。
それは同時に、
僕自身の存在意義を否定されることでもあった。
僕は幸子とは恋人として、
付き合っていたつもりだった。
なのに、妻子ある男性と付き合い、
妊娠までしてしまうなんて、
信じたくはなかった。
更には、境界型人格障害という病におかされ、
僕は幸子とどう接したらよいのかもわからなくなっていた。
ただ一つ言えることは、
幸子が不倫していようが、
僕は今でも幸子を愛してる。
相手の男に対しては、
殺してやりたいほど憎いが…。
幸子は、何故僕以外の男と付き合ったのか、
自問自答してみた。
答えは見出だせなかった。
しかし、僕では幸子の心を満たすことができていなかったことを認めざるを得なかった。
すごく悔しかった。
僕なりに、幸子のわがままは聞いてきたつもりだし、
いつでも幸子の喜ぶことを考えてきたつもりだった。
僕の愛情が足らなかったとは思いたくなかった。
しかし、幸子に確認することは、怖くて聞けなかった。
僕の知らないところで幸子が苦しんでたことを知った。
それは同時に、
僕自身の存在意義を否定されることでもあった。
僕は幸子とは恋人として、
付き合っていたつもりだった。
なのに、妻子ある男性と付き合い、
妊娠までしてしまうなんて、
信じたくはなかった。
更には、境界型人格障害という病におかされ、
僕は幸子とどう接したらよいのかもわからなくなっていた。
ただ一つ言えることは、
幸子が不倫していようが、
僕は今でも幸子を愛してる。
相手の男に対しては、
殺してやりたいほど憎いが…。
幸子は、何故僕以外の男と付き合ったのか、
自問自答してみた。
答えは見出だせなかった。
しかし、僕では幸子の心を満たすことができていなかったことを認めざるを得なかった。
すごく悔しかった。
僕なりに、幸子のわがままは聞いてきたつもりだし、
いつでも幸子の喜ぶことを考えてきたつもりだった。
僕の愛情が足らなかったとは思いたくなかった。
しかし、幸子に確認することは、怖くて聞けなかった。