ツンデレなあいつ
一年生がクラス順に名前を言っていき、最後にあたしも自己紹介をした。

あの子は…

〔木下翔〕と名乗った。


「今日はこれでおわりです。ありがとうございました」

《ありがとうございました》

『翔君、男子は翔君一人だけでちょっと大変だけど、一緒にがんばろうね』

翔君が部室を出ようとした時、あたしがそう言うと、

「俺だけじゃないですよ、男子」

と、答えが返ってきた。

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