月捜し-執事を探せ!-
出会ってまだ2回しか会っていない。

これは私の一目ぼれ。別に一目惚れしてすぐに想いをぶつけるなんて、

可笑しくもなんともない話だと思う。

深呼吸をしてからその場を去ろうとするレーノを引き止める。


「まだ何か用か?」


予想通りの反応を見せるレーノに、私は勢いよく一気に言葉を吐き出した。


「私、貴方の事が好きです! お付き合いして下さい」


やっぱりレーノはぽかんとした表情。

でも私は思いを告げられたと言うだけでもう満足。

付き合えたら本当に良いんだけどね。
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