月捜し-執事を探せ!-
レーノは富豪の家の子だから、きっと私以外の人にも告白はされていると思う。

私なんかじゃ比べるに値しないくらい綺麗なお嬢様とかにね。

彼は少し何かを考えてから、まるで意を決したかのように私にこう言った。

見ず知らずの私の突然の告白の返事なんて、即答だと思ったのに。


「良いよ。俺の執事を1週間以内に見つけてくれたらね」


…………はい?それって喜んで良いの?いけない事なの?

よく分からないけれどそれでお付き合いが出来るなら、やってやろうじゃないの。


「うん、分かった! 1週間以内だね?」
「ああ。出発は3日後。それから1週間以内だ」


出発?何それまさか……


「分からないのか? 3日後には此処から出て旅に出るぞ」
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