月捜し-執事を探せ!-
ええー!? 探すってそう言う意味の探すだったの?

私てっきりこの町の何処かに潜む、レーノの執事を探すのかと思った。

かくれんぼの容量な感じで。まさか旅だなんて……

でも、もう返事もしちゃったし引き返すなんて絶対に無理。


「無理なのか? だったらさっきの話は断るけど」
「お、女に二言はないんだから!」


ふっと笑うとレーノは待ち合わせ場所を教えてくれる。

出発は早朝。一体何処に行くんだろうか。それは教えてくれなかった。


「遅刻するなよ」


そう言って、レーノは去って行った。大丈夫。私は遅刻なんてしないから。
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