月捜し-執事を探せ!-
それが偶然にも今日からの休み。

旅行の準備をしていたカンゾウさんは、家を抜け出そうとするレーノを発見。

カンゾウさんはレーノが何をしようとしているかすぐに分かり、

止めに入ったけれどレーノは言う事を聞かない。

ならば黙っている代わりに自分も同行させろと言ったそうだ。


「レーノ様に何かあってからでは、遅いですからねえ」
「何を抜かすか! このジジイが」


飄々と笑うカンゾウさんに、不機嫌そうなレーノの顔を交互に見てから思うのは。

……ジジイ?カンゾウさん、そう言われるような年齢じゃないのに。


「何でジジイなの? カンゾウさん、こんなに若々しいのに」
「トキイロ、この男は生まれた時から魔法を使っているんだよ」
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