月捜し-執事を探せ!-
「だったらお願いさせて貰おうかな……」


この人は私の執事ではないのに、私のお世話までしてくれる。

こんな何処にでもいる一般庶民がこんな事してもらって良いの?

なんて気分になるのは多分間違ってはいないと思う。

自分やレーノの荷物だけでも大変だと思うのに、カンゾウさんは余裕の表情。

やっぱりレーノの言っていた事は本当だった。

カンゾウさんの魔法って本当に凄い力を持っているんだなあ……


「さ、行くぞ。騒ぎが起きない内に」


そういえばレーノ、これは黙ってやっている事なんだっけ。

だったら早く行かないとね。でも…………
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