俺様のカゴの中
カラダを揺するも起きる気配は全くない。



近くにあった2日前に脱いだままになってた上着をカラダにかけた。



すっぽり隠れたカラダの小ささ…。



留宇の顔の前にしゃがみ込み、ジッと見つめてみた。



毛穴なんてなさそうな白い肌。



大事に育てられてきたことがわかる傷一つナイ足。



住む世界ってのが全く違う人種だな…。



それにしても…。



「無防備すぎんだろ…」



顔にかかる髪を避けてやると一瞬頬ずりされた。



ガキ相手にドキッとしてんじゃねぇよ俺…。



「最近ご無沙汰だしな…」



仕事しすぎてて女に無縁になってるからだと言い聞かせ、机の上のパソコンに向かった。



俺が持ち合わせてる知識は全て独学。



人を見て学ぶこともあるけど、知りたいことは自分で調べなきゃ気が済まない。



もちろんパソコンも経営も触れて覚えた。



タバコに火をつけ、パキッと首を鳴らしたら仕事開始だ。



俺は俺なりにデカくなりてぇから。



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