俺様のカゴの中
浴衣
【留宇】



雷さんがこれほどまでに忙しい人だなんて思ってなかった。



朝はあたしが起こして、ご飯を食べたら一緒に家を出る。



学校までが遠くて、雷さんが車で送ってくれてそのまま会社へ。



学校帰りは雷さんの会社の運転手さんが迎えに来て、家まで送ってもらう感じ。



唯一買い物だけは近くのスーパーに自分で行く。



洗濯は朝にやるから、干したのを取り込んで、ご飯を作ってお風呂に入って…。



雷さんを待つけど帰って来ない。



だから先にご飯を食べてまた雷さんを待つ。



雷さんは日付が変わるか変わらないかくらいにならなきゃ帰ってこない。



一緒に住んだらもっと一緒にいれるんだと思ってた…。



でも雷さんがこんなに忙しいのはあたしと結婚するため…。



だから寂しくないし、ワガママなんて言わない。



「ただいま」

「あっ!!お帰りなさい!!」

「腹減った」

「温めておくから先にお風呂入ったら？」



返事の代わりに頭を撫でた雷さんはバスルームへ。



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