俺様のカゴの中
雷さんもそんなことあるわけないのに…。



「俺は気持ち悪いくらいシスコンなんだよ…」

「わかってんじゃん」

「マジ、泣かせたら会社ぶっつぶしてやるから」

「はいはい、肝に銘じとく」



最後にはおめでとうと言ってくれた虎宇。



あたしは虎宇がいたから今こんなに幸せなんだよ?



いつかその気持ちを伝えられたらいいな…。



あたしも虎宇はすごく大事で掛け替えのない存在だから。



「大好き、虎宇」

「俺もっ!!離婚して出戻ればいいのに~…」

「しないもん!!頑張るもん…」

「ケンカしたら迎えに行くから」

「うん、ありがとう」



結婚したって虎宇とはこれからも兄妹。



それは一生変わらない絆だから。



たまにはあの家に虎宇に会いに行くね?



「ライバルが兄貴ってのも微妙だな…」

「雷さんがいちばんだよ!!」

「虎宇は?」

「い…いちばん…」

「妬けた。今日、初夜だし。2次会早めに抜けっからな」



そ、それって…。



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