俺様のカゴの中
不意に頬に雷さんの手が触れた。



ビックリして顔を上げるとこんな人がたくさんの場所で不意打ちのキス…。



一瞬だったけど恥ずかしすぎるっ!!



「俺が大事なのは留宇、お前だけだ」



耳元で小さくそう言われ、のぼせそうなくらい顔が熱い。



雷さんが甘いっ…。



「よ、酔ってる?」

「昼間から飲みっぱなしだからな。久しぶりの酒はカラダにわりぃ」



手を握られて動けなくなって。



熱い雷さんの体温が流れ込んできそう…。



「なにイチャイチャしてんだよ」

「邪魔すんなよ、大介さん」

「お前見てたら俺も嫁欲しくなってきた」



誰かに見られてたんじゃないかと思うと顔が上げられない…。



そのまま二次会は騒がしいままで。



先に抜けると言った雷さんといつもの運転手さんに送られて家に帰った。



みなさんに祝福されて幸せ気分だぁ~!!



それに今日はすごく疲れちゃった…。



「コラ、寝んじゃねぇぞ」

「ふぇっ!?」



今寝そうになってた…。



< 308 / 620 >

この作品をシェア

pagetop