俺様のカゴの中
急いで洗った髪とカラダ。



お湯に浸かって動けなくなった時、雷さんが入ってきて目を背けた。



直視なんてできないよ!!



かろうじてタオルを巻いてくれてるけどムリ!!



何も言わずに髪とカラダを洗った雷さんが隣にやってきた。



「留宇」

「ひゃい!?」

「髪、お湯に入ってっけど?」

「お風呂用シュシュ!!洗面台の上に…」

「あげといてやる」



後ろを向くと雷さんの手が髪をまとめ…。



ぬぁぁぁぁ~っ!!



うなじにキスされておぼれそうになった。



「ら、雷さん!!」

「あ?」

「今日は…強引だ…」

「そりゃあな?初夜、だし」



なぜ『初夜』を強調するの!?



恥ずかしくて言葉が出てこない!!



「いざとなって怖じ気付いたとか言わねぇだろうな?」

「い、言ったら…?」

「それでも逃がす気ねぇから。俺のもんだって、早く実感してぇ」



バクバクの心臓がギュッと苦しくて。



息ができなくなりそうなほど緊張してきた…。



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