俺様のカゴの中
遊ぶときは遊ぶし、フリーの期間は誰でもイイから寝る。



ダラダラ関係を続けてるキラはカラダの相性がいいからかもしれない。



ベッドの中でのアイツの顔は最高だと思う。



ケータイを充電器に挿し、アラームをかけて目を閉じた。



留宇のせいで睡眠時間が減ったじゃねぇか…。



眠りから覚めたのはアラームじゃなかった。



「んっ…」

「感謝してよね、寝てないんだから」

「キラ…」

「お酒臭いよ、雷…。キスしたら酔っちゃいそう…」



合い鍵で入ったか…。



何時なのかもわからない。



とにかく半裸で俺の上に乗ってるキラが欲しかった。



知り尽くしたキラのカラダ。



久しぶりに重ねた肌はやっぱりしっくり来る。



最高…。



「あたしね、キャバやめんの」

「結婚でもすんの?」

「田舎に帰る。もう25だし。地元帰ってイイヤツ探すことにした」



腕枕なんてしない。



終わった後はいつもふたりでタバコ。



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