俺様のカゴの中
お前が帰ったらやらなきゃいけないもんがあったの忘れてたよ。



「留宇、そこの収納開けて下の段にサンタからのプレゼント」

「ウソっ!?」

「開けて来い」



俺の上から飛び降りて喜んで開けた収納。



プレゼント用にラッピングされたホームベーカリーをずるずると引きずり出した。



リボンを外し、包装紙をキレイに開き、箱を開け。



目がキラキラと輝いてる。



「雷さんっ!!ホームベーカリー!!」

「ちゃんと説明読めよ?」

「うんっ!!」



ゴミになったリボンと包装紙をゴミ箱に無理矢理詰め込み、箱を引きずりながら説明書片手にやってきた。



なぜ膝の上…?



「タバコ吸うから降りろ」

「イヤですっ!!」

「マジかよ…」

「パン作れるね!!」



目次から丁寧に読むとこが留宇らしい…。



舐めるように取説に食い入る留宇を横に下ろし、ベランダに出てタバコに火をつけた。



さみぃ…。



でも留宇が心配でタバコはベランダ。



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