俺様のカゴの中
ベランダから留宇を見ると、新年まで残り2分にも関わらず取説に夢中。
早めに消したタバコ。
新鮮な冬の空気を3回深く吸ってから中に入った。
「クロワッサンは焼きたてがいちばんおいしいと思う…」
「留宇?」
「こんなに時間のかかる食べ物だったのか…」
「…………」
「自分で動物パンがつくれるなんて夢みたい…」
オイ、0時になんだけど。
耳に入らないくらい夢中…。
やっぱりガキだな。
「オイ」
「んぁっ!?」
「明けましておめでと」
「ふっ…ん…」
無理矢理こっちを向かせてキスした。
俺だって寂しかったんだ。
留宇に触れない冷たさ、留宇と話せないストレス、留宇を追いつめた自分…。
毎晩バカみたいに考えて、ずっと反省して。
「明けまして…おめでとう…」
「ひとりにすんなよ…」
「ごめっ…」
「留宇…」
「な…に…?」
「好き過ぎてやべぇ…」
どうしちゃったんだ、俺は…。
早めに消したタバコ。
新鮮な冬の空気を3回深く吸ってから中に入った。
「クロワッサンは焼きたてがいちばんおいしいと思う…」
「留宇?」
「こんなに時間のかかる食べ物だったのか…」
「…………」
「自分で動物パンがつくれるなんて夢みたい…」
オイ、0時になんだけど。
耳に入らないくらい夢中…。
やっぱりガキだな。
「オイ」
「んぁっ!?」
「明けましておめでと」
「ふっ…ん…」
無理矢理こっちを向かせてキスした。
俺だって寂しかったんだ。
留宇に触れない冷たさ、留宇と話せないストレス、留宇を追いつめた自分…。
毎晩バカみたいに考えて、ずっと反省して。
「明けまして…おめでとう…」
「ひとりにすんなよ…」
「ごめっ…」
「留宇…」
「な…に…?」
「好き過ぎてやべぇ…」
どうしちゃったんだ、俺は…。