俺様のカゴの中
留宇の願いは聞かぬまま、6人でメシ。



着物記念にと、虎宇が押さえた料亭でささやかな新年会。



着崩れがイヤでタクシーだから飲める!!



うまい日本酒と、よくわからない料理。



説明されなきゃなに食ってんのかわからない。



ノラ育ちの俺とアスカ、深見にはかなりハードルの高い品々。



「おいしいね、虎宇」

「湯葉マジうまっ。留宇、これ食った?」

「この出汁すっごく上品で美味しいよ」

「フグ、久しぶりだ」



えっ、このなんだかわからんヤツがフグ?



そうか、コレがフグか…。



初めて食った…。



「ら、雷さん…飲んだら!?」

「ん!?おぉ…。アスカっ!!ガッツリ食えよ!?」

「食べてるよ!!ふ、フグ…」

「コレは卵…だろ?」

「正月だからね!!なると!!」

「いや、伊達巻きだろ…」

「マジ!?その名前初めて聞いた…」



やっぱりいまいちわからない。



でも留宇がよろこんでるからまぁいいか…。



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