俺様のカゴの中
窮屈に感じたメシの後は解散。



着物を返して家に帰った。



気疲れした…。



「雷さん」

「ビール」

「うん…」



冷蔵庫からビールを出してきた留宇からそれを受け取り、ゴクゴク飲んだ。



日本酒とビール、腹ん中で混ぜたのはマズイか?



「雷さん!!」

「ん~?」

「いっぱい触ってよ…」

「は!?」

「雷さんに触られたくて我慢できない…」



また熱でもあるんじゃねぇの…?



留宇がそんなこと言うわけない。



聞き間違いか、留宇がぶっ壊れたか。



「どんな意味だ?」

「もっとギュッてされたいし、もっとキスしたい…」

「その後は?」

「雷さんに任せる…」



まさかの欲求不満か…?



マジでいいの?



「そんな風に誘われたら俺は食うぞ」

「いいの!!雷さんに触られたら幸せだもん…」

「なら遠慮なく」



我慢してたってのはある。



留宇のカラダが心配だったし。



でも誘われちゃあ遠慮する義理もねぇ。



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