俺様のカゴの中
15分で到着した学校は前に通ってたとこよりずっと小さい。



職員室はどこだろう。



近くにいたのは金髪と赤髪の男の人。



「あの、すみません」

「あ!?カワイイっ…」

「職員室はどちらですか?」

「お前、転校生?」

「はい。先に職員室に来いと言われましたので」

「案内してやるよ、ついてきな」



いい人もいるもんだ。



なにも疑わずにふたりの後ろをついて行くと、第二倉庫とかかれた場所。



職員室じゃないっ…。



「悪い人…ですか?」

「ちょっとだけ付き合えよ」

「イヤっ!!」



雷さんから学んだもん!!



男と密室にいるのは危険だって教えられたから!!



走って逃げようとした。



なのにガッシリ捕まれた腕。



「俺、超タイプ」

「離してっ…」

「誰もこねぇし。いいだろ?」



転校そうそうピンチだよ!!



助けて雷さんっ…。



「はいはい、そこまで~」

「祐先輩っ…」

「俺の知り合いになにしてくれてんだコラ」



た、たっくん…?



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