俺様のカゴの中
涙が溜まった目に映ったのはたっくんとカズ君とてっちゃん。



同じ学校だったの…?



「留宇ちゃん、大丈夫?」

「だ…い…丈夫…」

「コイツらシメとくから。テツローと職員室行きな?」

「でもっ…」

「雷さんと虎宇がこんな無法地帯にひとりで放り込むわけないでしょ。俺ら、留宇ちゃんのボディガードだから」



信じられないくらい嬉しい…。



雷さん、そこまで考えてくれてたの…?



「先輩っ、コレは…」

「言い訳なら中で聞いてやるよ」

「すみませんでしたっ!!」

「早く入れ」



だ、大丈夫かな…。



ニッコリ笑ったてっちゃんについて行った。



「同じ学校だったんだね…」

「まぁね~。祐と同じクラスだから安心しな」



それから教えてくれたのはてっちゃん達がこの学校でいちばん偉いんだってこと。



なんか権力者みたいだよ。



ホッとして向かった職員室では2年4組だと教えられ、男の担任の先生。



あたし、やってけるかな…。



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