俺様のカゴの中
誰でしょうか…。



最近ではたっくんたちが温かい目で見守ってくれてて、一緒に行動することがなくなった。



他の男の子とは話さないし…。



記憶をたどるも、どう考えてもあたしは彼と初対面だ。



「初対面で呼び捨てはよくないと思いますが」

「うるせぇ。お前、俺とつき合え」

「はい?意味がわかりかねます」

「だから、好きだって言ってんだよ」



好き?



彼があたしを!?



これってまさか告白だったりするの?



生まれて初めてだ…。



丁重にお断りしなければ。



「話したこともないのに好きだと言われても困ります」

「今話してる」

「名前も知りませんので」

「花井 龍貴(リュウキ)、1組だ。よし、もういいよな?」

「よくないです!!性格もわからないしあたし好きな人いるので!!」

「関係ねぇよ。じゃあ明日、午後1時に駅前な」



はい!?



なんでそうなるの!?



断ろうと思い、1組に行っても花井君には会えなかった…。



< 443 / 620 >

この作品をシェア

pagetop