俺様のカゴの中
気分が重いまま家に帰った。



雷さんななんて説明しよう…。



「ななななっ!?」

「おかえり」

「なんで早いの!?」

「いちゃわりぃか?」

「わ、悪くないけどこんなに早いの初めて…」

「俺が早く帰ってきた日の次の日は?」

「まさかっ!!出張…?」



複雑そうな顔で頷いた雷さんに寂しい気持ちが溢れる。



もう準備は終わったらしく、コーヒーを淹れていた。



さらに気分が落ち、着替えてリビングに行くと、テーブルに寄りかかる雷さんがテスト結果を見てた。



「来な」



呼ばれて近寄ると腕を腰に回して引き寄せられた。



嬉しそうな顔だ…。



「お前スゲーな」

「雷さんも嬉しいの?」

「そりゃあ嬉しいだろ。前よりレベルが低くても1位だからな」

「へへっ!!」

「留宇の好きなもの食いに行くか」

「ご褒美!?」

「あぁ」



優しい雷さん大好き!!



夜は初めての焼き肉!!



自分で焼いて食べるんだって!!



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