俺様のカゴの中
お風呂からあがり、寝る準備も整った。



ベッドの上でプリントアウトされた地図を眺めてる雷さんの足の間に進入。



幸せな時間だぁ…。



「ここに行くの?」

「あぁ。最近できた道路だから俺の古~いナビには入ってねぇんだ」

「運転手さん借りたら?」

「ヤダ」

「偉いよね、雷さんって。深見さんも一緒?」

「そりゃあな。ひとりじゃわからないことが多い」



そんなに一緒にいて、本当に大丈夫なのかな…。



深見さんは雷さんが好きなんだよ?



口が裂けても雷さんには言わないけど。



「なんだその顔…。深見とふたりじゃ不満か?」

「言ってないです…」

「そう?心配しなくても俺は浮気なんかしねぇよ」

「信じてる…」

「俺が愛でるのも抱くのも留宇だけ」



んなぁっ!?



神業の如くベッドに寝かせられ、あたしの上には雷さん。



前から浮気はしないって言ってる雷さん。



あたしは信じるしかない。



「あぁぁぁぁっ!!」

「なんだよ…色気ねぇな…」

「わすわすわす、忘れてた…」



花井君!!



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