俺様のカゴの中
目が覚めたのは雷さんの声。



「俺仕事行くからな」

「へ…?今何時!?朝ご飯…」

「パン食った。で、調子は?」

「最悪ぅ~…。ダルいし腰が痛い…」

「なら今日は1日寝てるしかねぇな。行くっつーなら今から天国連れてってやるけど」

「行きません…」



やっぱり怒ってたんじゃん…。



好きにしろなんてウソだ…。



初めから行かせる気なんてないくせにぃ…。



「すぐ帰るから」

「何日?」

「火曜に帰る」

「わかった…」

「いい子でな?」



頭を撫でてから行ってしまった雷さん。



国内に行くからまだ気分は楽だけど…。



またひとりか…。



また眠り、目が覚めた時はお昼を過ぎていた。



服を着て、遅めのお昼ご飯。



ベッドルームで鳴ってるケータイを急いで開くとアスカから。



「はい!!」

「ヒマ」

「あたしも雷さんが出張に行ったからヒマだよ!!」

「メシ食い行こ~」



夜ご飯を食べに行く約束をして電話を切った。



洗濯は明日一気にやることにして、掃除機をかけた。



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