俺様のカゴの中
ホッとしたら涙が…。



「えっ!?俺っ!?」

「怖…かったぁ…」

「俺もビビりましたよ!!座敷わらしがしゃがみ込んでんのかと…」



ざ、座敷わらし…。



渡されたティッシュで涙を拭いたら社長室の階についた。



笹原さんも雷さんに用事か…。



あの秘書さん好きじゃない!!



「そこにIDカードかざしてくれます?」

「あっ、はい!!」

「開きましたね」



ロックが外れて一緒に中へ。



秘書さん達の机の横を通り、雷さんがいる社長室でもう1回ロックを外す。



「失礼します」

「おぉ、待ってた」

「コレがまとめたデータと、奥様です」

「は!?あっ、そうか…。そこ座っとけ」



指さされたソファーに座り、バッグを横に置いた。



雷さんと笹原さんが知らない話を初めてしまい、それを静かに聞いている。



「留宇、ヒマならコーヒー2つ」

「は、はい!!」



コーヒーを淹れるため、社長室の外へ。



雷さんのカップは…これかな?



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