俺様のカゴの中
善君は日々成長中です。
あたしもあたしで雷さんの荷物を段ボールに詰めたり。
会社の書類は雷さんだけど、服や小物はあたしの仕事。
「留宇、できた」
「早いですね」
「お手伝い…するか?」
「じゃあお願いします」
善君に手伝ってもらいながら雷さんの服を詰める。
私服は2、3着出しとけばいいかな?
家具とお酒コレクションと雷さんのグラスだけは業者に任せるけど。
割ったら不機嫌になってしまいそうだし。
「ねぇねぇ」
「はい?」
「留宇ってママでしょ?」
「えっ?」
「俺、ママいないのか?」
な、なぜそんなことを!?
こういう役回りは雷さんの仕事なのに!!
返答に困ってしまったあたしの顔を見て、善君がしょんぼりしてしまった。
「ママ、ご飯作る人って、ユアちゃんが言ってた…」
「善君…」
「留宇はママ?」
「違います。ママは…天国にいるんです。お空から善君のことを見守ってくれてるんです」
「留宇じゃない?」
「留宇は…お姉さんですよ」
それから善君はあまり喋らなかった。
あたしもあたしで雷さんの荷物を段ボールに詰めたり。
会社の書類は雷さんだけど、服や小物はあたしの仕事。
「留宇、できた」
「早いですね」
「お手伝い…するか?」
「じゃあお願いします」
善君に手伝ってもらいながら雷さんの服を詰める。
私服は2、3着出しとけばいいかな?
家具とお酒コレクションと雷さんのグラスだけは業者に任せるけど。
割ったら不機嫌になってしまいそうだし。
「ねぇねぇ」
「はい?」
「留宇ってママでしょ?」
「えっ?」
「俺、ママいないのか?」
な、なぜそんなことを!?
こういう役回りは雷さんの仕事なのに!!
返答に困ってしまったあたしの顔を見て、善君がしょんぼりしてしまった。
「ママ、ご飯作る人って、ユアちゃんが言ってた…」
「善君…」
「留宇はママ?」
「違います。ママは…天国にいるんです。お空から善君のことを見守ってくれてるんです」
「留宇じゃない?」
「留宇は…お姉さんですよ」
それから善君はあまり喋らなかった。