俺様のカゴの中
雷さんちの前でインターホンを押すとすでに起きてたみたいですぐにドアが開いた。



「アンタも大変だな、ガキに振り回されて…」

「いえ、仕事ですので。では後ほど」



タイラさんを振り回してる気はしないんですけど…。



中に入っても何も変わってないリビング。



「感じ変わったな」

「雑誌見て自分が着たい服を買いました!!そしてコレがロールキャベツです」

「留宇が?」

「頑張りました!!」



お弁当箱を渡した時に気がついた。



ダイニングテーブルに食べかけのパンとコーヒー…。



遅かった…かも…。



「無理に食べなくていいので…」

「食うから温めろ」

「でも雷さん…」

「パンだけじゃ足りねぇから」



気を使ってくれたのかな…。



電子レンジの使い方を教えてもらって温めた。



「うめぇじゃん」



まさかまさかのお褒めの言葉!!



あたし嬉しくて死んでしまいそう…。



むしろ泣きそう…。



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