俺様のカゴの中
母の思い
【留宇】
水曜日は行ったことのない遊園地に連れてってもらおうと思った。
なのに…。
「ただいま」
「おかえりなさい…」
「その服どうしたの?」
「い、イメージ変えてみたくて…」
お母さんが帰ってきた。
ってことはあたしに自由はなくなったって意味。
水曜日はすぐそこまで来てるのに…。
お父さんは昔から家にいないのが普通。
会社の近くのマンションで暮らしてるって虎宇が言ってた。
お母さんが…帰ってきた…。
「おかえりなさい、母さん」
「ただいま虎宇。お利口にしてた?」
「母さんのカップ割っちゃった」
「それくらいいいわよ」
虎宇が別人のように見えたのは、きっと虎宇の本来の姿を知ったから。
今まで違和感なく見てきた虎宇と母の会話がこんなに不自然なものだとは…。
お母さんと話す虎宇は後ろに回した手であたしに出て行けとドアを合図。
あまり深く追求されたらウソがつけなくなりそうで虎宇に言われた通り部屋から出た。
水曜日は行ったことのない遊園地に連れてってもらおうと思った。
なのに…。
「ただいま」
「おかえりなさい…」
「その服どうしたの?」
「い、イメージ変えてみたくて…」
お母さんが帰ってきた。
ってことはあたしに自由はなくなったって意味。
水曜日はすぐそこまで来てるのに…。
お父さんは昔から家にいないのが普通。
会社の近くのマンションで暮らしてるって虎宇が言ってた。
お母さんが…帰ってきた…。
「おかえりなさい、母さん」
「ただいま虎宇。お利口にしてた?」
「母さんのカップ割っちゃった」
「それくらいいいわよ」
虎宇が別人のように見えたのは、きっと虎宇の本来の姿を知ったから。
今まで違和感なく見てきた虎宇と母の会話がこんなに不自然なものだとは…。
お母さんと話す虎宇は後ろに回した手であたしに出て行けとドアを合図。
あまり深く追求されたらウソがつけなくなりそうで虎宇に言われた通り部屋から出た。