俺様のカゴの中
アメリカで曾おじい様が亡くなったのはわかってる。



それ意外になんかあったんだろうか…。



「お父さん、帰って来ないのかな…」

「来ないだろうね」

「どうして?月に1回くらい…」

「真実は留宇には酷だよ」



あたしがショックを受けるようなことなの?



まさか両親が不仲…?



「あたしは汚いことも…知りたい…」

「俺たちが産まれる前から女と住んでる」

「えっ…?」

「俺たち意外に兄妹もいるし。母さんとは結婚した当初から上辺だけ」



ウソ…でしょ?



真面目な顔で冷たい目をした虎宇に怖くなった。



兄妹?



愛人…?



「俺たちのことなんてカワイくないだろうね」

「だから…お父さんは遊んでくれなかったの?」

「仕事が忙しかったからってのはあるんじゃね?でも留宇よりひどいよ、俺は」



初めて聞いた虎宇の幼少期の話し。



小さい頃はお互い家庭教師がついていて、別々に勉強させられてた。



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