スキ、やっぱり好き
出会い
あたしは中島風夏中学2年生今から新しいスタートを切る新・先輩です。

キーンコーンカーンコーン

「っあ遅刻しそう」

ドンッ


これがあなたとの出会いだったね・・・

「いったーい!」

「いってぇ・・・おめぇ何処向いてあるってんだよ」
「ごめんなさい!」


「あっ怪我してる」

「ったくお前のせいで怪我したじゃん」


「あのーなまえは?」

「おれは2年の増田健人」
「へえー。じゃ早く学校行こう」

「てめっ…行こうじゃねぇ」

健人くんは学校へ行こうとするあたしの腕を力強く掴んできた。

「いった…放してよ」

「あ…悪い。間違えた。」
あたしの腕を静かに放して学校と反対方向へ向かって行った。

「ちょっとぉ…そっち学校じゃないよ」

健人くんはあたしに右手を挙げて歩いていった。

「もぅ…何なんだよぉ」

…当然あたしは遅刻した。担任の先生に謝ってあたしは教室に戻った。
…ガラッ
相変わらずクラスはうるさかった。
騒がしいクラスの中にあの人を見つけた。

「健人くん何でここにいるの??」

「あぁ朝の…何でってここ俺のクラスだし」

健人くんは口元を上げて微笑んだ。

「よろしくな風夏」

「よろしくって何で名前知ってんの?」

「ナーイショ」

「なんでよケチー」

「お前ってばか?」
「はい?」

「なーふーだー!」
「えっ」

「本当バカだな名前なんて名札見りゃわかんだろ」
「あ・・・」
「お前風夏じゃなくておばかって名前にすれば笑」
「さっきからバカバカ言うな」

キーンコーンカーンコーン
「席につけー」

「はぁい」
「あたしの席の隣は・・・」

「俺、増田健人。」

「げっ増田健人・・・」
「俺で悪いかよ!」

「い、いやそんなこと」

「俺は正直嬉しかったけどな・・・」


「えっ?聞こえなかった」
「何でもねぇよ」
(ホントは好きなのに・・・鈍感なやつ)

〜授業中〜
「なぁ、ここどう解くの?」
「あっそれはこうやって・・・」
「サンキュ」

(ドキッ何このキモチは・・・)

こ・・・い・・・?
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