【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪
それは立派なことだよ?
親が平気で子供の命を奪う…今のこのご時世。
そんなニュースを耳にする度に、胸が張り裂けそうになる。
彼らはきっと子供を育てる覚悟が足りなかったんだと思う。
だから平気で…我が子を……。
「これからも頑張って下さいね」
「あ、ありがとうございます!」
俯いてた女の子がさっきまでとは打って変わり、眩しいくらい満面の笑みをあたしに見せた。
だからあたしもニッコリ微笑む。
もっと自信持って?
あなたたちは…立派なパパとママなんだからね?
そんな思いを込めて。
すると社長が、隣で何やらブツブツ言っている声が聞こえてきた。
「…若い方がやっぱりできやすいのか?」
真剣な顔で、眉間に少しシワを寄せながら、とんでもないことを口にしている。
「はあああ───」
そんな社長にあたしはため息が出てしまう。
この人また…とんでもないことを口にしそう…。
そして社長は「ちょっと」と言いながら、イケメンくんの腕を引っ張り、あたしたちと少し距離を取った。
「「……?」」
あたしと女の子はお互い顔を見合わせながら、首を傾げる。