【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪
「ごめんね?うちの社長が…」
「いいえ!!ステキな方ですね?」
“ステキ”……ね。
でも、正体はとんでもない変態なのよ?
なんて。
ここは公共の場。
社長の威厳は保たなくちゃね。
そうこうしているうちに、社長とイケメンくんがこちらに戻ってきた。
……なんだかイケメンくん、少し笑ってない?
しかもその顔。
なんだか社長に似てる。
変なことを考えてる時の社長の顔に。
一瞬、イケメンくんがあたしに向かってニヤッと笑った気がした……けど……気のせいよね?
「社長、そろそろ会長の所に向かう時間ですが」
隣に立つ社長の顔を見上げると。
「……ダメだ…オレ負けてる…よりにもよって…10歳も年下に……」
は?負けてるって……
何を?
また1人、社長はブツブツと呟いてる。