【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪
「何で?」
「何でって…大切なパーティーなのに…社長がいなきゃ…ダメでしょ?」
少し上目遣いになってしまったかもしれない。
身の危険を感じて、少し瞳も潤んでたかもしれない。
「社長…?お願い……」
でも、これはあたし……
誘ってたわけじゃないんだけど──。
ただ社長の立場を心配して、ホテルに引き返そう?…って、言いたかっただけなのに。
それなのに社長は。
大きな勘違いをしてしまった。
あたしが……
知らぬ間に、社長の“やる気”を更に煽ってしまったんだ。
「光姫…お前……」
分かってくれた?社長の立場…思い出してくれた?
「しゃ……」
口を開いた瞬間、社長の熱い唇が重なる。
「…んんっ…!?」
深く深く…熱い舌を絡めながら、ゆっくりとドレスの中に手を忍ばせてきた。
「…!?…ふっ…」
このままじゃマズイ──
社長は完全に“その気”になってる。
必死に両手で、ドレスの中の手の動きを止めた。
でもすぐにあたしの両手は社長のもう片方の手で頭上へ───
これじゃあたし……
抵抗する術がない──!