【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪


「…ダメっ…社長…っ」


あたしにキスをしながら、社長はスルスルとネクタイを解き、シャツを脱ぎ捨てる。


そしてあたしのドレスに手をかけ、ファスナーをジ──ッとゆっくり下ろし始めた。


あっという間にドレスは剥ぎ取られ、あたしの素肌が露わになる。


そしていつもこのタイミングで…社長はキスを止めるの。


ほんの1センチ顔を離し、あたしの髪を撫でながら瞳を覗き込む。

──これが社長のクセ。


今日も同じ。
愛しいモノを見つめる時の優しい目。


この瞬間。
あたしはすごく幸せな気持ちになれる。

体を重ねてるわけじゃない……
ただ見つめられてるだけだけど……
社長から“愛してるよ”って言われてるような気がするの。


このまま時間が止まってしまえばいい──本当にそう思える。



「光姫……」

とろけちゃいそうなくらい甘い声であたしを呼ぶ社長。


この声を合図に、あたしたちの甘い時間が始まる。

あたしは静かに目を閉じた。


──と、ここまではいつもと同じだけど…ここから…今日は違ったんだ。


「女の子の作り方…教わったんだ…今日は朝まで付き合えよ?」


< 19 / 21 >

この作品をシェア

pagetop