【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪
「もー!ほんと最低!バカッ!エロ大魔神!見境ナシッ──!!」
思いつくままに言葉を並べた。
だって!!
今のは100%社長が悪いんだから───!!
あたしは「バカバカ」と声に出しながら、ポカポカ社長の腕を叩いた。
「イテッ!おい、やめろって。バカッ!!」
あたしの手を止めようと必死に抵抗する社長。
でもあたしは手の力を決して緩めない。
意地と意地のぶつかり合いよっ。
「お前、マジでやめろって。周り皆見てんだろ?恥ずかしいことすんなよ」
「何言ってんのよ?!
先に場所弁えずにキスしてきたのそっちじゃないっ!!」
あたしのせいにしないでよね(怒)
そんな時──
あたしの足元から
「キス─…?」
と、鈴の音のような可愛い声が聞こえた。