【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪
迷子の女の子☆花ちゃん
……え?
今、どこから声が…?
あたしが呆然としていると。
「光姫…下…」
社長があたしの両手を手中に収めたまま、目線を下に向けた。
「…下…?」
言われるままに視線を下に向けると……
「えっ?」
あたしのドレスの裾をギュッと掴んで、不思議そうにあたしたちを眺めてる小さな女の子がいた。
ピンクの花柄ワンピースがよく似合ってて。
クルンとカールさせた髪にクリクリの大きな目。
まだ小さいのに
顔が整いすぎてる。
そのくらい可愛い女の子がそこにいた。
その女の子が
「キスー!!」
なんてキャッキャとハシャぐものだから、あたしは何だか恥ずかしくなって俯く。
まさか……
よりにもよってこんな小さな子供に目撃されるなんて──…