【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪


「へー…パパとママはどんなふうにキスしてるの?」


「ちょっ、悠河っ!!」


そんな小さな子供に何てことをっ…!!

あ、あたしの方が変な汗かいてきちゃうよ。


キョロキョロ周りの目を気にしながら、再び社長に視線を戻すと。


「抱っこ~」

すっかり懐いてしまったらしい女の子が、社長に抱っこをねだっていた。


「よしっ、おいで~」


社長もすっかり気分をよくしたらしく、駆け寄ってくる女の子を軽々と抱き上げた。


その光景はまるで
本当の親子のようで。


あたしはその時、将来あたしたちの間に子供が生まれたら…社長はこんなパパになるのかな~なんて呑気に思ってた。



「あのね、パパとママね。朝お家出るときにいつもキスしてるよ?」


「へ~仲良しなんだね?パパとママ。行ってきますのキスね……」


「……っ!!」


な、何よ。
そのニヤニヤした顔は。け、汚らわしいっ!


「しないわよ?!ぜったいに!!」


行ってきますのキス?!
じょ、冗談じゃないっ。


……例え拝み倒されたって無理っ!!



< 6 / 21 >

この作品をシェア

pagetop