【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪
「へー…パパとママはどんなふうにキスしてるの?」
「ちょっ、悠河っ!!」
そんな小さな子供に何てことをっ…!!
あ、あたしの方が変な汗かいてきちゃうよ。
キョロキョロ周りの目を気にしながら、再び社長に視線を戻すと。
「抱っこ~」
すっかり懐いてしまったらしい女の子が、社長に抱っこをねだっていた。
「よしっ、おいで~」
社長もすっかり気分をよくしたらしく、駆け寄ってくる女の子を軽々と抱き上げた。
その光景はまるで
本当の親子のようで。
あたしはその時、将来あたしたちの間に子供が生まれたら…社長はこんなパパになるのかな~なんて呑気に思ってた。
「あのね、パパとママね。朝お家出るときにいつもキスしてるよ?」
「へ~仲良しなんだね?パパとママ。行ってきますのキスね……」
「……っ!!」
な、何よ。
そのニヤニヤした顔は。け、汚らわしいっ!
「しないわよ?!ぜったいに!!」
行ってきますのキス?!
じょ、冗談じゃないっ。
……例え拝み倒されたって無理っ!!