【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪
「まだ何も言ってないんだけど」
「言わなくても分かるっ。下心ありありの汚らわしい目してるわよ?」
「はっ。ひでー言いぐさだな。それが愛する夫に言うセリフか?なー?」
「ね──っ♪」
すっかり意気投合してしまった2人。
社長に抱き上げられたまま、キャッキャと女の子は笑ってる。
……あれ…そう言えばこの子…迷子?
「名前、何て言うの?」
社長が少し首を傾げながら女の子に聞いた。
「はな──っ!!」
はなちゃんは満面の笑みで答えながら、有り得ない行動に出る。
「えっ……」
社長にチュッと───
キスをしたの。
一瞬の出来事だった。
あたしも驚いたけど……一番驚いてるのは……
社長みたい。
「しゃ、社長?」
……やばいよ?その顔。
色男が台無しだよ?