【愛祐実×詩音】旦那様とあたしの秘密の夜♪


「な、何?」


未だ瞬きもせず、目を見開いたままの社長。


「オレ…決めた…」


まるで囁くように呟いた。


「決めたって何を?…しないわよ?行ってきますのキスなんて…」


第一、あたしの方が先に家を出るんだし。


その時まだ社長……
夢の中じゃない。



「ちげーよ。オレ…娘を生む…」


「へっ?!」


──む、娘…!?


「ちょ、何言ってんのよ?子供の話はまだ早いでしょ?」


あたしは社長の爆弾発言に全身の熱が一気に上昇。


それに第一!!
……生むのはあたしなんですけど。


でも、そんなあたしのことなんてお構いなしの社長は、まだブツブツ何かを呟いてる。


「後継ぎは必要だけど…やっぱ娘は絶対だな…でも…どうやったら娘が作れるんだ…?」


「………」


あのう…全部聞こえてますが───


そんな具体的なことまで…考えてるの?


──む、娘の作り方……なんて。



どうやらあたしの旦那様は、はなちゃんがあまりにも可愛く自然にキスするものだから……

同じことをしてくれる娘がどうしようもなく欲しくなってしまったらしい。


男の夢…ってヤツ?




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