明日にゃ明日の風ふくさ
振り返ったその子は、初めは驚いていたが、次第に笑顔でこっちを見て来た。
2つ結びで、目は大きく、クリクリしていて
頬っぺたはうっすらとピンク色に染まり、色白の肌によく映えていた。
この子が問題児…?
私が言葉をつまらせていたら…
「私、細川みほ。よろしくね。」
「!」
いきなりその子が可愛いらしい笑顔で、自己紹介してきた。
「よ…よろしく。」
色々この子に聞きたい事があったんだけど、笑顔にあっとうされたっていうか…この子の純粋さに押されたっていうか…
これが私が言葉に出来た、唯一の言葉だった。