明日にゃ明日の風ふくさ
「ほら、みぽちゃん。余裕持って家でないと、この人みたいに怪我するんだよ!」
「クスクス…大丈夫だよ。みほは電柱にぶつかったりしないもん。」
…………俺の事か…?
俺は声のする方を見てみた。
「!」
「!」
小柄で2つ結びの女の子と目があった。
「…大丈夫だった?」
「へ?」
いきなりその子が話しかけて来た。
「私、細川みほ!…まだこんな所いたら遅刻しちゃうよ?」
ムカッ
な…何だこいつ?
「…自己紹介どうも。てか、君もこんな所いるって事は遅刻って事なんじゃね―の?」
ムカついた俺は少し睨みながら、その子に返事をした。
するとその子は万べんな笑みで
「みほは大丈夫!」
こう言うと、俺の腕を掴んで来た。