明日にゃ明日の風ふくさ

俺の腕を掴んだと思うと、その子がいきなり走り出した。


「う、うわぁあ~!!」


その後の事は覚えていない。


気づいたら、校門の前にいた。


「はぁ…はぁ…君、足速え―ね。まぢびっくり………あれ!?」


さっきまで隣にいたはずが、もう女の子はいなかった。


キーンコーンカーンコーン


「ハッ!?やっべ―!!」
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