明日にゃ明日の風ふくさ
「女の子…。」
「え!?」
私がつぶやくと、ゆうきとみさきも、もう一度、人が集まっている方を見直した。
「…本当だ。女の子だね。何かみんな避けてるみたい…?」
確かに…
みんなあの子を見てはいるけど、コソコソ話しているだけで、あの子に話しかける人はいない。
「あんな、あからさまに避けるとか最悪だな!あの子がどうしたってんだよ。」
ゆうきがそう言うと、近くにいた5、6人の人がバッとこっちを見た。
「!?」
あまりに勢いよく振り替えられたので、私たちは一歩退いた。