テアトロ・ド・ペラの憂鬱
そして座ったままカチンカチンに固まっているデリアスのださいジーンズの脚に自分の太股を絡めながら、アコはあの蜜の滴るような、官能的で堕胎の塊の夜を思い出していた。
「お陰で、最近ご無沙汰だった激しいセックスにもありつけたし、五人から新しいパンティのプレゼントまで貰っちゃったの。デリアスには、感謝してもしきれないかもね」
五人の激しい色を思い出し、自然と艶やかになるアコの声に、どくどくと、激しくなるデリアスの心音。
それを指先で辿りながら、アコ――、今は東洋の妖艶な美女は、微笑む。
それを横目に、デリアスは赤いパプリカのように頬を染めた。
入口付近のカウンターでは、主人が普段の何倍もの時間と手間をかけて、美女の為にエスプレッソを淹れている。
あぁ、愉しい。
アコは調子に乗った。
ちゅ、と冷や汗を掻いているデリアスの首筋に口付けて、絡めた脚を更に深く食い込ませる。
「…たまには、刺激も必要だもの」
反応しかけているデリアスの股間に膝を押し付けて、アコは目を細めた。